本の紹介「ビックボーナス」

ということで本の紹介です。
突然ですが、このブログで紹介する本は様々な理由により「万人向け」でないものが中心となります。
万人向けでない理由についても書きますので、参考にしていただけると幸いです。あと、基本的に致命的なネタバレがある場合は先に警告します。

「ビックボーナス」
ハセベバクシンオー

~要約するとこんな話~
パチスロの情報(インチキもあるよ)を売る会社に勤めている主人公が裏社会の闇に巻き込まれていく話

感想
非日常である裏社会の話にも関わらず謎の説得力やリアリティーがあります。全体的に、品のない表現やえぐい展開が多々ありますが、その「俗っぽさ」も本作のリアリティーを補強しているのではないでしょうか。
逆にいえば下品な話が苦手な人やバイオレンス系はちょっと...って感じの人にはあまり向かないかもしれません。
「このミス」受賞作ではありますが、ミステリーとしてより、臨場感のすごいアングラ小説みたいな感じで考えた方が多分面白いかなぁとは思います。

~余談~
上で「巻き込まれていく」と書きましたが、まぁよく考えたらパチスロの情報売ってる会社にいる時点で半分裏社会に足突っ込んでますね...
ところで、この本実は続編がありまして

「ビックタイム」
ハセベバクシンオー

「ビックボーナス」よりは良くも悪くもマイルドな感じです。アングラ感はだいぶ薄いですが、やはりギャンブル小説としての迫力はすごいので、こちらも追記しておきます。